2012年9月 1日 (土曜日)

誇りあるふるさとづくりへ〈いわき市議会議員選挙〉

いよいよ明日、いわき市議会議員選挙が告示されます。震災後初の市議選で、これからのいわきをどう持っていくのかが争点となるでしょう。

私はこんな風に考えています。
1.いわき市は地震、津波、原発の大きな被害を受けた。震災は今も続いており、市民の受けた傷は癒えていない。
2.しかし、いわき市は他の被災地に比べ、いち早く日常生活を取りもどした。今は建設業、小売業、飲食店などが「復興バブル」で業績好調となっている。
3.だが、「バブル」は長くは続かない。今は新たな手を打つチャンスであり、このときに将来を見据えて手を打っていかないと、いわきに未来はない。

子供たちに未来を、若者に夢をつないでいく(引き継いでいく)、誇りあるふるさとづくりを進めていかなければなりません。

命を守る医療をつくる。

心を育て、能力を開花させる教育をつくる。
くらしの基盤となる新しい産業をつくる。
いわきにはそのポテンシャルがある。
再生のための資源が残っている。
それを呼び起こし、くらし続けられるまちを
つくっていける、と考えています。

現状批判だけではダメです。
「これからのいわき」が見えてこないと。
それを作っていける若さがないと。

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2012年7月11日 (水曜日)

小野潤三の議

Xsc120711_06989月9日に行われるいわき市議会議員選挙を目指して、本日事務所開きを行いました。

顧みれば3年前、補欠選挙に出馬し、26000票余りの得票を頂いたものの、次点で涙をのみました。捲土重来を期し、今年を目指してきました。

「いわき再生!」-それが思いのすべてです。傷ついたふるさとを取り戻し、このまちに生まれてよかった、このまちに生きてよかったと思えるようないわきを作り上げたいと考えています。

震災の傷跡はまだ癒えていません。原発は「一応の」収束を見たかも知れませんが、本当の収束にはまだ10年、20年、30年という歳月を要します。このまちに降り注いだ放射性物質を取り除くにもまだ多くの時間が必要です。津波被害地に対しては一昨日、市の都市計画審議会で復興土地区画整理事業案が了承されましたが、復興公営住宅の建設などにはまだ1~2年の時間が必要です。「仮のまち」の建設が取り沙汰されていますが、双葉郡から避難してこられた万単位の方々といわき市民が、折り合いをつけて生きていく方策を見出していかなければなりません。

Xsc120711_0702_3その一方で、震災の後「いわきの復興は小名浜から」というスローガンのもと、小名浜で様々なことが動き始めています。私が小名浜まちづくり市民会議の事務局長や副会長という立場で取り組んできたことが、急速に具現化しようとしています。

長年の懸案であった福島臨海鉄道の貨物ヤード移転と跡地の再開発は、イオンモールの出店が本決まりになっています。耐用年数を過ぎて立て直しが課題となっていた小名浜魚市場は、いわき・ら・ら・ミュウ向かいの1号埠頭に最新鋭の荷さばき施設を備えて新築されることが決まりました。昨年春に小名浜港が国際戦略バルク港湾に指定され、石炭の取り扱いで日本を代表する港になりました。20年来の懸案だった人工島・小名浜東港は新たな物流港としての発展が期待されます。国の実証実験が行われることになった浮体式洋上風力発電は、ポスト原発時代の新エネルギーとして期待を集め、実用化が実現すればいわきは世界有数の風力発電基地となり得ます。小名浜港はそのための製造拠点としての展開が期待されます。

しかし、これらの政策が本当に実効性のあるものになるかどうかは未知数です。イオンモールの計画がどのようなものになるか、具体的にはまだ見えていません。魚市場も設計はこれから。カツオをはじめとした主力魚種の水揚げをどれだけ確保できるのか、そして小名浜の漁業に対する風評をどう克服していくのか、重い課題が残っています。風力発電も実証実験はいいとして、その後事業化により100基にのぼる建設は実現できるのか、そのスキームはまったく見えていません。今の段階では「可能性」が広がっているものの、それを「現実化」していく作業が必要です。

Xsc120711_0729この地で人々が生き続けていくためには、活力ある産業の育成が不可欠ですが、そのための施策であったはずの「ふくしま産業復興企業立地補助金」の補助率を、いきなり3分の2から3分の1に減らすと政府が言い出しました。30億円かかる新事業に対し、20億円の補助を得て自己資金10億円で実施しようとしていた企業があるとすると、突然あと10億、自己資金を用意せよと言われたことになります。企業にとって資金計画というのは生命線であり、それが調達できなければ事業そのものを見直すことになります。補助金の採択企業がすでに決まっているのに、補助率のこんな引き下げは乱暴に過ぎます。ことほどさように、国、県、市の施策も、よく監視していないといつの間にか変質することがあります。いわきの産業再生に向け、しっかりとした施策を構築することが必要です。

我々が生活する上で大事なのは、医療と教育。磐城共立病院は建て替えが決まりましたが、この病院のみで地域医療のすべてをまかなうことが出来るわけではありません。民間の病院、そして開業医の先生方の協力も得て、地域としての医療ネットワークを再構築することが必要です。

教育問題は、子供達の可能性を最大限に引き出してあげられる態勢が必要です。いわき市の場合、大多数の子供達はいわき市立の小中学校を経て、県立の高校に進学しますが、その連携はうまくいっているのか。有名大学を目指す子、商業、工業、農業、水産といった技能を身につけたい子など、それぞれが目指すところを実現できるような教育の流れが必要です。全国的にもかなり悪い水準にある10代の妊娠中絶や性感染症の問題は、性のあり方を人間の根源的なところから考えさせる教育が必要だと考えます。

そして、こうした1つ1つの施策を実現する上で、行政の意志決定の仕組み、行政はサービス業だという意識改革など、行政のあり方そのものを問い直すことも不可欠です。

震災で傷ついたこのまちをどう導いて、未来のいわき市を作っていくのか。課題は山積しています。浅学非才な者ではありますが、その一端を担わせていただきたく、このたびの決意をいたしました。多くの皆様のご理解を頂ければと考えております。

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2012年6月10日 (日曜日)

放医研をいわきに!〈誘致する会市民大会〉

Xmg_24466月9日、いわき市文化センターで「放医研をいわき市に誘致する会総会(市民大会)」が行われました。会長が小野栄重・いわき商工会議所会頭、「私たちも応援してます」代表として長谷川徳男・いわき医師会会長、国・県・市の各議員の方々も参加され、いわき市あげて放医研の誘致に取り組むことが確認されました。

Xmg_2489放医研というのは独立行政法人放射線医学総合研究所のこと。ビキニ環礁での水爆実験で漁船の乗組員が放射線被曝したことで知られる第5福竜丸事件や、原発等原子力の平和利用を進めるため、1957年に設立された機関です。常勤、非常勤合わせて約900人が勤務されているということですが、独立行政法人の中では2番目に小さな組織だそうです。体内の断層撮影をするPET診断というのがありますが、この技術を開発したのは放医研だとのこと。1999年のJCO臨界事故でも患者の治療に当たった機関だそうです。
http://www.nirs.go.jp/index.shtml

取り組んでいるテーマは

  • 放射線の人体への影響
  • 放射線による人体への障害の予防、診断、治療
  • 放射線の医学利用(放射線治療など)

といったこと。

第1部として放医研の研究基盤センター長である取越正巳さんが講演され、放医研について詳しく語られました。放医研では5つのセンターがあり、それぞれに担当している研究内容が異なります。講演から、各センターについてご紹介します。

Xmg_2461_3【放射線防護研究センター】
人体や環境への放射線の影響を研究。自然に存在するラドン、CTスキャンなど医療における被曝、飛行機に乗った場合の被曝などを調査しているそうです。震災後注目されている低線量被曝の影響もここで研究を進めているとのこと。

【緊急被ばく医療研究センター】
放射線被曝をした場合の緊急医療体制としては、全国の中核機関として三次被曝医療機関、地域レベルで地域三次被曝医療機関、その下のレベルで二次被曝医療機関、初期被曝医療機関という形になっているそうです。放医研はその中の全国レベルの三次医療機関と地域三次医療機関の役割を担っています。IAEA(国際原子力機関)加盟国での被曝事故に対する医療協力、アジア諸国に対する人材育成のための研修なども行っているとのこと。

【重粒子医科学センター】
Xmg_2469_2Xmg_2472_3Xmg_2477_2いたのが、このセンター。体内の深部にのみ放射線量を集中できる「重粒子線」を用いたガンの放射線治療を行っています。講演後、取越さんに伺ったら、よそで手のつけられないようなガン患者ばかりがやってくるとのこと。手術不能とされた骨肉腫も重粒子線できれいにガン細胞を除去した例を示されました。この技術があればガンの「日帰り治療」も可能だということです。「午前中の検査でガンが見つかったから、午後からちょっと取りに行こうか」というレベルなのだとか。
この治療を支えるのが重粒子を加速するための機械、HIMAC。理屈が今ひとつ分かりませんが、長さ120m、幅65mに及ぶ巨大なこの加速器で重粒子を高速の84%(!)まで加速し、体内に照射するのだそうです。この機械は何と330億円!(現在では技術開発が進み、サイズ、コストとも3分の1まで低減できている)
あらゆるガンに適用できるのかどうか分かりませんが、夢のガン治療が可能になりつつあるのかも知れません。

【分子イメージング研究センター】
分子イメージングとは、生物が生きた状態のまま、体の外から遺伝子やタンパク質等の動きを観察する技術、とのこと。アルツハイマーの治療やガンの診断に役立てられているそうです。

放医研は震災後、オフサイトセンター(現地対策本部)、Jビレッジ、福島県立医大などにおいて放射線被曝への対応について指導や助言を行い、第一原発内で被曝した患者の線量評価や除染なども行ってきたということです。原発事故への対応はいろいろと報じられてきましたが、そこに放医研が深く関わっていたことを初めて知りました。

これからいわき市内でこの機関を誘致するための活動が進められます。非常に素晴らしい研究機関であり、震災後の日本においてきわめて必要性が高いのは言うまでもありません。いわき市は陸上および海洋において放射線被害を受け、原発立地地域から多くの避難者を受け入れ、原発作業員の方々の前線基地でもあります。放医研が立地するのにこれ以上適した地域は恐らくないでしょう。放射線被害への対応というだけでなく、ガン治療をはじめとした地域医療にとってもきわめて意義のある施設になると思います。

「放医研をいわき市に誘致する会」の活動の1つは署名活動です。ネット上でも署名が可能ですので、多くの方々にご協力を頂ければと思います。
http://iwaki-cms.net/invitation/index.html

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2012年5月29日 (火曜日)

いまこそ、ワーク・ライフ・バランス〈男女共同参画審議会〉

Img_0002_1_2昨日、今年度最初のいわき市男女共同参画審議会が開かれました(写真は昨年の委員委嘱時のもの)。

男女が対等なパートナーとして生きていく、というのは当たり前のことのはずですが、世の中なかなかそうなっていません。また、大事なことなんだけど「意識の問題」が大きいので、政策評価もなかなか難しい分野です。

本日の「お題」は、男女共同参画の視点でも防災対策、昨年度事業の実施状況の報告、そして今後の「ワーク・ライフ・バランス」の推進について、などでした。

いわき市のプランでは114個の施策が並んでいますが、例えば「○○講座を開催し、○人が参加した」ということでやったことになってしまいます。「やったかやらないかではなく、どういう成果が上がったかをABCDぐらいで評価すべきだ」と発言しました。審議会のような場で政策評価をするにも、行政側から与えられた資料に基づいて行うだけでは、正直言って十分とは言えません。各部署から上がってくる自己評価は例えば「○○活動全体を通して、体系的な取り組みが展開された」などとあります。う~む、何を言っているのかさっぱり分からん。行政の施策をホントに進めるには、もっと深く、かつ専門的に突っ込んでいかないといけないと痛感します。

今年度の大きなテーマである「ワーク・ライフ・バランス」。男も女も仕事ばかりじゃなく、家庭生活も充実させましょうね、男も家事や育児にちゃんと取り組んでね、ということですが、震災後、日本社会の先行き不安な中「仕事があるだけでもありがたい」という状況で、この言葉にどう説得力を持たせるのか、発信力が問われるのではないか、ということも申し上げました。日本人は働き過ぎ、日本人は家事・育児を女性に任せすぎ、ということは改善の必要があるでしょうが、日本経済そのものがこの先、ホントに持続可能なのかも不安な中、何故ワーク・ライフ・バランスなの?ということはうまく伝えていく必要があります。

阪神大震災では、女性の悲しい性被害が多くあったそうですが、東日本大震災では比較的少なかったということです。しかし、避難所で若い女性が男性から生理用品を受け取るのが恥ずかしいといったこともあり、災害時に女性の視点が欠落していたということがあります。それを受けて、いわき市の防災会議に女性を登用する方向性が確認されました。これは大変よいことだと思います。どんな委員さんが選任され、施策にどんな風に反映されるのか、注視したいと思います。

やるべきことはたくさんあるのですが、いわき市男女共同参画センターはスタッフがわずか3人。役所の人員配置も大変なのは分かりますが、せめてもう1人ぐらい増やしてよね~、と思います。センターの皆さんがこのテーマを進めようと孤軍奮闘されているのは間違いありません。

なお、この審議会はなるべく情報公開が必要だと考え、一般市民の傍聴や会議録の公開を昨年、提案しました。今回もお1人が傍聴されていましたし、これまでの会議録も公開されています。是非多くの方に関心を持っていただきたいと思います。
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/jinken/2668/013535.html


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2009年9月16日 (水曜日)

いわき市議補選御礼

さる9月13日に行われました、いわき市議会議員補欠選挙に出馬いたしました。
2つの議席に対し7人が立候補する激戦となりましたが、結果は3位。残念ながら当選することはできませんでしたが、26401票という多数の票を頂き、準備不足、政党等の組織力もない中、善戦できたと考えております。これもひとえに、私を応援してくださった多くの方々のあついご支援の賜物であります。

選挙に立つのは生まれて初めてのことであり、いわきのまちに対する思い、市政に対する考えを語る言葉はつたなく、私という人間を多くのいわき市民の方々に理解していただくのも簡単なことではありませんでした。それでも、通常の市議選であれば3000票から4000票取れれば当選できることを考えれば、2万票代の得票というのは誠にありがたい、驚異的な結果でありました。

このたびの選挙は、まさに手弁当の数多くの方々による善意の結実です。これまでお付き合いいただいたお一人おひとりが、その周囲の方5人、10人、100人に私という人間をご紹介下さり、燎原の火の如く支持の輪がひろがりました。立候補者本人の力や努力などというものはほんのわずかのものであって、選挙戦の大部分はこうした私以外の方々の善意によって織りなされておりました。その姿を思い返すたびにただありがたく、胸が熱くなる思いです。

いわき大好き!-本ブログのタイトルは、そのままこの選挙戦に贈る言葉となります。いわき大好き! そして、いわきの人々が大好き! 与えていただいた得票と善意と私自身の気づきは、私の人生にとっての貴重な財産となりました。この財産をムダにすることなく、次につながる第一歩を踏みしめたいと考えております。

本ブログはこれからも、いわきのまちを愛し、いわきのまちとのさまざまな出会いを綴ってまいりたいと思います。今後とも小野潤三と「いわき大好き!」をよろしくお願い申し上げます。

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