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2012年7月11日 (水曜日)

小野潤三の議

Xsc120711_06989月9日に行われるいわき市議会議員選挙を目指して、本日事務所開きを行いました。

顧みれば3年前、補欠選挙に出馬し、26000票余りの得票を頂いたものの、次点で涙をのみました。捲土重来を期し、今年を目指してきました。

「いわき再生!」-それが思いのすべてです。傷ついたふるさとを取り戻し、このまちに生まれてよかった、このまちに生きてよかったと思えるようないわきを作り上げたいと考えています。

震災の傷跡はまだ癒えていません。原発は「一応の」収束を見たかも知れませんが、本当の収束にはまだ10年、20年、30年という歳月を要します。このまちに降り注いだ放射性物質を取り除くにもまだ多くの時間が必要です。津波被害地に対しては一昨日、市の都市計画審議会で復興土地区画整理事業案が了承されましたが、復興公営住宅の建設などにはまだ1~2年の時間が必要です。「仮のまち」の建設が取り沙汰されていますが、双葉郡から避難してこられた万単位の方々といわき市民が、折り合いをつけて生きていく方策を見出していかなければなりません。

Xsc120711_0702_3その一方で、震災の後「いわきの復興は小名浜から」というスローガンのもと、小名浜で様々なことが動き始めています。私が小名浜まちづくり市民会議の事務局長や副会長という立場で取り組んできたことが、急速に具現化しようとしています。

長年の懸案であった福島臨海鉄道の貨物ヤード移転と跡地の再開発は、イオンモールの出店が本決まりになっています。耐用年数を過ぎて立て直しが課題となっていた小名浜魚市場は、いわき・ら・ら・ミュウ向かいの1号埠頭に最新鋭の荷さばき施設を備えて新築されることが決まりました。昨年春に小名浜港が国際戦略バルク港湾に指定され、石炭の取り扱いで日本を代表する港になりました。20年来の懸案だった人工島・小名浜東港は新たな物流港としての発展が期待されます。国の実証実験が行われることになった浮体式洋上風力発電は、ポスト原発時代の新エネルギーとして期待を集め、実用化が実現すればいわきは世界有数の風力発電基地となり得ます。小名浜港はそのための製造拠点としての展開が期待されます。

しかし、これらの政策が本当に実効性のあるものになるかどうかは未知数です。イオンモールの計画がどのようなものになるか、具体的にはまだ見えていません。魚市場も設計はこれから。カツオをはじめとした主力魚種の水揚げをどれだけ確保できるのか、そして小名浜の漁業に対する風評をどう克服していくのか、重い課題が残っています。風力発電も実証実験はいいとして、その後事業化により100基にのぼる建設は実現できるのか、そのスキームはまったく見えていません。今の段階では「可能性」が広がっているものの、それを「現実化」していく作業が必要です。

Xsc120711_0729この地で人々が生き続けていくためには、活力ある産業の育成が不可欠ですが、そのための施策であったはずの「ふくしま産業復興企業立地補助金」の補助率を、いきなり3分の2から3分の1に減らすと政府が言い出しました。30億円かかる新事業に対し、20億円の補助を得て自己資金10億円で実施しようとしていた企業があるとすると、突然あと10億、自己資金を用意せよと言われたことになります。企業にとって資金計画というのは生命線であり、それが調達できなければ事業そのものを見直すことになります。補助金の採択企業がすでに決まっているのに、補助率のこんな引き下げは乱暴に過ぎます。ことほどさように、国、県、市の施策も、よく監視していないといつの間にか変質することがあります。いわきの産業再生に向け、しっかりとした施策を構築することが必要です。

我々が生活する上で大事なのは、医療と教育。磐城共立病院は建て替えが決まりましたが、この病院のみで地域医療のすべてをまかなうことが出来るわけではありません。民間の病院、そして開業医の先生方の協力も得て、地域としての医療ネットワークを再構築することが必要です。

教育問題は、子供達の可能性を最大限に引き出してあげられる態勢が必要です。いわき市の場合、大多数の子供達はいわき市立の小中学校を経て、県立の高校に進学しますが、その連携はうまくいっているのか。有名大学を目指す子、商業、工業、農業、水産といった技能を身につけたい子など、それぞれが目指すところを実現できるような教育の流れが必要です。全国的にもかなり悪い水準にある10代の妊娠中絶や性感染症の問題は、性のあり方を人間の根源的なところから考えさせる教育が必要だと考えます。

そして、こうした1つ1つの施策を実現する上で、行政の意志決定の仕組み、行政はサービス業だという意識改革など、行政のあり方そのものを問い直すことも不可欠です。

震災で傷ついたこのまちをどう導いて、未来のいわき市を作っていくのか。課題は山積しています。浅学非才な者ではありますが、その一端を担わせていただきたく、このたびの決意をいたしました。多くの皆様のご理解を頂ければと考えております。

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