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2011年6月17日 (金曜日)

地震と津波の惨状~小名浜の様子

3カ月も経ってしまいましたが、3月11日以降の小名浜の惨状について書いてみたいと思います。

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震災翌日、テレビは付いていましたが、固定電話、携帯電話、インターネットがつながらず、外部との連絡は非常に制約されていました。まずはまちの状況を確認しようと、娘を連れて小名浜のまちを歩いてきました。臨海部は立ち入りが制限されているところも多くありましたが、行ける範囲で見て歩きました。

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小名浜魚市場周辺は、ひどい被害でした。市場の前には大きな漁船が何隻も乗り上げていました。メガネトンネルの中には小舟が横たわっていました。小名浜を代表する鮮魚店の丸克商店さん、ウロコイチさんのお店が激しく破壊されていました。

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小名川には乗用車が沈んでいて、川のほとりに3台も4台も車が折り重なっていました。後で聞いたところによると、小名川はポンプ場があるのでそれを回り込んで津波が押し寄せ、川をさかのぼって諏訪神社の近くまで床上浸水があったようです。ポンプ場近くの料亭・一平さんは幸い、床上にまでは浸水しなかったそうで、お店の中は守られたようです。

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お世話になっているガソリンスタンド・カネマン石油さんに行ってみると、一瞬被害は少ないように見えたのですが、ブロック塀が丸ごと倒れていて、驚きました。

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埠頭地区を走る6車線の産業道路は亀裂や段差が随所にあり、車がまっすぐに走れないほど色々なものが散乱していました。ここが道路だとは思えないほど泥が蓄積し、車線もまったく分かりません。津波で流されたタイヤ、プレハブ、自動車、ジェットスキー、コンテナ、東港建設のための鋼管杭を積んだ巨大な台船など様々なものが道路をふさいでいます。

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我々が10年以上かけて作り上げてきた小名浜港のにぎわい空間・アクアマリンパークは、アクアマリンふくしま、いわき・ら・ら・ミュウ、小名浜美食ホテル、小名浜潮目交流館のいずれもが大きな被害を受けました。アクアマリンは電気がストップしたため海水のろ過が出来なくなり、セイウチなどの海獣以外はほとんどのサカナが死滅したと聞いています。ら・ら・ミュウは建物に入れないほど中はグチャグチャになっていました。売り物の鮮魚店は冷蔵設備などが完全に破壊されていました。潮目交流館は3月12日に行う予定だった展示会のためにテレビや冷蔵庫などの家電製品が用意されていましたが、すべてが津波にやられて商品としては使えないような状態でした。美食ホテルも1階は見る影もない姿に化していました。

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港の前のコンビニはガラス窓が大きく突き破られていて、言葉も出ないほど破壊し尽くされていました。

古湊地区には私の実家や親戚が何軒かありますが、床上浸水したところ、床下浸水だったところ、浸水しなかったところと色々です。ふだん生活していてそれほど気にならない地面の高低差が被害の有無を分けていました。

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娘の通う小学校は避難所になっていて、体育館に近所の人たちがいらっしゃいました。旧知の方々も何人かいて、避難の様子などをうかがいました。校長先生はじめ先生方も集まっていて、対応に追われていました。

国土地理院の津波被害状況のデータを見ると、三陸や石巻などに比べ、いわき市の津波被害はエリアがかなり限定されていて、海から道路数本ぐらいまでのところが被害を受けています。少し内陸に入るともう津波の跡は見られないのですが、被害を受けたところは悲惨な状況です。

何十年か前に小名浜にも津波が来たことがあると聞いたことがありましたが、ここまでの津波がこのまちを襲うなど、思いもよらないことでした。

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