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2011年2月13日 (日曜日)

アリオスで映画祭が始まった〈いわきぼうけん映画祭〉

Ibf_main1つのハコが出来て地域の文化が変わるということがあるものだなぁ、としみじみ感じるのがいわき芸術文化交流館「ALIOS(アリオス)」の存在です。そこを突っ込むと長くなるので今日はやめておきますが、平市民会館がアリオスに生まれ変わり、文化不毛の地と言われたいわきに地殻変動が起こりました。音楽があり、演劇があり、芸能があり、講演会があり…と様々な分野で高いレベルの文化・芸術を提供してきたアリオスが、今度は映画祭に触手を伸ばすことになったのです。

もちろん、このハコで行われるのはアリオス自体が主催しているものばかりではなく、今度の映画祭も実行委員会主催のようですが、このハコを舞台にこうした新しい文化の動きが生まれているということがすばらしいことだと思います(「いわきぼうけん映画祭ブログ」によれば、この企画自体もアリオスの仕掛けから生まれてきたようです)。
http://boukeneigasai.jugem.jp/

Xsc110212_008くだんの「いわきぼうけん映画祭」は2月11日(祝)・12日(土)の両日行われました。出来れば出品作を一通り観てみたかったのですが、ようやく会場に行ったのは2日目の午後で、何かの作品を観終わったお客さん達がどやどやと帰られる流れに逆らって、中劇場に向かいました。この様子を見ると、けっこう多くの来場者がいたようですね。

この映画祭の開催趣旨は
・映画や映像を媒介とした「人つなぎ」を模索し、新たなコミュニティを生むこと。
・市民レベルで「Made in Iwaki」を発信できる場を作ること。
・また、アリオスと街なかの連携を進め、都市部における市民生活に多様な価値を加えていくこと。
だそうです。なるほど。いわきのまちおこしであり、アリオスとまちをつなげる試みであり、映画を通して人をつないでいくということ。
http://iwaki-alios.jp/cd/app/index.cgi?CID=news&TID=PAGE&dataID=00237

私は映画の世界はよく知りませんが、地方で小さく始まったこういう映画祭は果たして魅力的なものになりうるのでしょうか。Wikipediaで調べてみると、国内の映画祭は86ほどあるようです。青森、秋田、仙台、福島、須賀川など、東北各地でも行われています。そうした中での新規参入。いわきならではの映画祭に育ってもらえればと思いますし、いわきの人々との間で映画にまつわる何らかの化学変化が起こると面白い!と思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A0%E7%94%BB%E7%A5%AD

今回の上映作品は、招待作品が6本、公募作品が33本(いわきを題材にした「いわき部門」12本、冒険を題材にした「ぼうけん部門」が21本)、そして「映像制作ワークショップ講師作品」が2本の計41本。テーマも長さも作者もかなりまちまちですが、よくこれだけ集まったものです。残念ながらほとんど観ることが出来なかったので、作品の質については論じることが出来ませんが、頂いたパンフレットを見ると、なかなか興味深い作品が並んでいるようです。

2月17日には平のポレポレいわきで「いわき賞」を受賞した「私立探偵ダイス」と「ぼうけん賞」を受賞した「モートラ物産音楽隊」が上映されるそうです(ああ、この日も観にはいけない(T_T))。

Xsc110212_014私が観たのは招待作品の「HAYABUSA」(小惑星探査機はやぶさのドラマをCGで描いた作品)でしたが、宇宙の成り立ちを解明する壮大なミッションを帯びたはやぶさの頑張り(実際にはその背後ではやぶさを動かしてきた日本の科学者達の闘い)がけっこう胸に迫ってくる作品でした。最後に、1日で映画が作れるか、という挑戦をした2作品が上映されました。このアリオスを舞台に昨日から作り始めた作品をこの時間までに完成させて上映したのです。1つの作品は何だか途中で終わってしまったようなものでしたが、もう1つは一風変わった恋愛ドラマという感じで、けっこう面白かったです。

応募作品の中には男の同性愛をテーマにしたような気持ちの悪い作品もあり(私はこの手のモラルに反する作品は評価しません)、玉石混淆ではあるのかもしれません。出来れば人々の心に感動を与えるような作品が多く寄せられる映画祭になってもらえればと思います。

Xsc110212_022最後に、アドバイザーの原一男監督が講評の中で、こんなことを述べていらっしゃいました。
3大国際映画祭が行われているカンヌ、ベネチア、ベルリンはそれほど大きなまちではない。ローカルなまちが時間をかけて映画祭を作ってきたのが、国際的な評価を得たものだ。いわきはローカルなまちだが、ここが世界の中心だと思えば、インターナショナルになる。時間をかけて映画祭を育てていくことでインターナショナルになることは可能である。

なるほど。せっかく始まった映画祭なので、是非是非いわきの映画文化を育て、日本と世界につながっていくような、魅力的な映画祭に育ってもらいたいものです。それを育てるのは観客、と原監督も仰っていました。多くの市民がこの映画祭を育てなければならない、ということなのですね。

あ、1つ気になったこと。さすがに2日間丸々作品を観た人はいなかったと思いますが、ネットで細かな上映情報がなかったのが残念でした。2日間の時間をやりくりして、観てみたい作品に狙いを定めてアリオスに向かいたかったです。次回は情報発信をもう少し考えてもらえれば嬉しいです。

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