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2009年8月30日 (日曜日)

あれから5年〈いわきJC5周年〉

8月29日、いわき青年会議所(JC)の創立5周年記念式典が平の椿山荘であった。

いわき市はご存じの通り5市4町5村が合併して1966年に誕生したまちで、合併前の5市にそれぞれJCがあった。約40年を経て5JCを合併、新たにいわきJCがスタートしたのが2005年だった(JCでは合併を「統合」と呼ぶ)。あれから5年。5JCを統合する作業のまっただ中にいた私は、この日の式典を大変感慨深い思いで迎えた。

式典は地元フラダンスチームの華麗なフラダンスに始まり、理事長挨拶、来賓挨拶、功労者への感謝状贈呈、5年間の歩みの映像上映など、こうした式典にありがちな順序で進んだが、東北で2番目に大きなこのJCが誕生した意義とその存在感を見せつけるに十分な内容だった。

特に、さる来賓の方の言葉にジンときてしまった。その元市長は14市町村の垣根を取り払う施策を行ったが、それが完成したのはいわきJCの誕生だった、というのだ。いわき市の新たなスタートをいわきJCが生み出したというその言葉に、込み上げるものがあった。

いわき市の特性というのは、良きにつけ悪しきにつけ、合併都市だということだ。旧14市町村はそれぞれに持ち味があり、それぞれがコミュニティとしての一定のまとまりを今でも持っている。いわき市の施策は各地のバランスを取るようなものだと批判をされることも多かった。近年は広域多核都市という言い方で、ムリにガラガラポンでいわき市を一つにとらえるのではなく、広いところに拠点がいっぱいある現状を認めてまちづくりをしようという流れになっている。それにしても、いつまでも同じ市に住む人同士が、まちが違えばよその人、ということではオールいわきの力を発揮できないのであって、「いわきは一つ」という意識の中で連携しあうまちにしていこう、というのが5JC統合の趣旨だったのである。

JCというのは40歳までの経営者の2世などが主なメンバーで、いずれ地域のリーダーになるような人たちの集まりだ。全国には都市ごとに800ほどのJCがある。今のいわきJCでいうと、トライアスロンの大会を開いたり、市長選挙や衆議院議員選挙で公開討論会を行ったり、青少年のリーダー育成のための事業をしたりと、まちづくり、ひとづくりの活動を行っている。

統合する前の5JCに属していた先輩たちは、それぞれの地域性を活かした活動をしてきたが、40年の歴史を持つ団体を解体して新たなJCを起こすことには当然のことながら抵抗もあった。歴史を刻めば刻むほど伝統が生まれ、会に愛着も生まれる。それでも、未来を見つめれば向かうは統合だ、という我々現役メンバーの思いをOBの方々も受け入れ、全国でもただ一つの5JC統合が実現した(4JC合併までは他に2例あった)。そのコンセンサスづくりと新しい組織づくりの作業は膨大なものであって、「デューク統合」と自称して5JCのメンバーに「統合しようぜ!」と呼びかけた私は、5年経って力強くなったいわきJCの姿にひとしおの感慨を覚えたのである。

一つのJCで共に活動をしてきたメンバーは、広いいわきの端と端にいても、会えば仲間として分かり合える。こうした意識の垣根のないいわきのリーダーたちがこれから作り上げていくいわき市は、きっと面白いに違いない。少々乱暴な理屈に聞こえるかもしれないが、それは真実だと思うのである。

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