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2006年11月 5日 (日曜日)

山の豊かさいわきの豊かさ〈戸渡分校〉

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Xmg_4230昨年来、いわきの中山間地域に興味を持っていて、このブログを始めたのも、今まで自分があまり知らなかったそうした地域の良さを味わってみようということがあった。で、戸渡(とわだ)という場所にも今日、やっと行くことが出来た。

戸渡は小川町にある。数年前に小川小学校戸渡分校が閉鎖され校舎が解体されそうになったとき、戸渡のまちのシンボルであるこの建物を残し、戸渡の文化を継承していこうという趣旨で「戸渡リターンプロジェクト」が立ち上げられ、毎年「森の音楽会」が催されるようになった。…ということを聞いてはいたが、2日前のいわき民報で今年の「森の音楽会」が開かれると知り、家族5人で出掛けることにしたのである。

ところが、場所をネットで調べても、yahooやgooの地図で戸渡地区には道と等高線しか出てこない。国道399号線をひたすらまっすぐ行き、川内村に入るちょっと手前らしいということだけ確認して、仕方なく向かってみた。小川町まではすぐたどり着いたが、ここから戸渡地区までが遠いこと遠いこと。時折案内の小さな看板が道端にあって、「まだまだがんばれ」なんて書いてある。小川に入ってから20分ぐらい山道を走ってようやく着いた。

Xmg_4166Xmg_4210Xmg_4226この日のメニューは、AM・森の散策会、お昼・石窯料理、PM・木霊する音たち(音楽会)ということで、3つとも参加させていただいた。まず森の散策がとてもとてもよかった。ここには国営林があり、人の手がほとんど加わっていない原生林が広がっている。Xmg_4172Xmg_4173Xmg_4180長い時間をかけて落ち葉が積もってフカフカの土になった小径を行くと、ブナやモミなど樹齢100年とか200年の巨木がそちこちに生えている。良かったのは「森の案内人」の方が2時間近くの散策中、森の説明を事細かにしてくれたこと。Xmg_4183Xmg_4187自分たちで散策しても通り過ぎてしまうようなところを、ヨツズミの実、山椒の葉、キツツキの開けた穴、イノシシの足跡、今年出てきたナラの芽、ムササビの飛んだ跡など、森の豊かさをたっぷりと教えてもらった。Xmg_4224Xmg_4213子供たちは木々に"目玉"をつけたり、流れる清水を口にしたり、楽しい散策の時間となった。

お昼は分校にある石窯で作ったピザやパエリア、豚汁などを頂いた。そして、演奏会。東京から移住してきた方の三線(さんしん)の弾き語り、勿来在住の方のギター弾き語りと、自然に囲まれた分校のゆったりとした空間に音楽が溶け込んでいた。

Xmg_4228Xmg_4238戸渡分校の廃校を機に始まった戸渡リターンプロジェクトは、2002年に立ち上げられた。最初は草野心平文学記念館との連携などもあり、森の音楽会には500人ほどの人が集まったそうだ。しかも、最初は年に3回もやっていたとのこと。今回は校舎の改修中で宣伝を控えめにしたことから、見た感じ70-80人の出足だったが、10回もこうしたことを続けるのはなかなか大変なことだ(今戸渡には12世帯しかないそうだ)。事務局長の吉田桂子さんは名古屋出身で戸渡に移り住んだ方だそうだが、地元の住民が減少する中、こうした外部から来られた方が地域を支えている。これは遠野や川前などでも見られることで、我々いわき市民もただの傍観者ではなく、こうした森の豊かさや、長い時間をかけて育まれた地域ごとの文化を継承していくためにもう少し手を貸したり、足を運ぶぐらいのことはしてあげるべきだと思う。いやいや、「してあげる」じゃないかな。中山間地域の豊かさは他ならぬいわき市民の財産なのだから。とにかく、せめて我々がこうした財産を持っていることの自覚ぐらいはするのが当然という気がする。
http://www.yamanogakkou.net/

山の散策をしながら、私の住んでいる小名浜とまったく違う生活圏がいわきに存在していることの不思議さを感じた。この多様性は貴重なことだし、まちづくりまちづくりというけれども、こういう地域を大切に守っていければそれでいいような気がしてくる。

Xmg_4245_1Xmg_4244ところで、ちょっと行ったら川内村、と聞き、かねてから行ってみたかった「おおたかどや山標準電波送信所」に行ってみた。川内村はすぐだったが、戸渡と同じで川内に入ってからが遠かったけれど。どれぐらいの人が知っているか分からないが、ここ数年、電波時計というものがある。国内で発信されている電波を受信し、常に寸分違わぬ正確な時を刻む時計のことだ。この日本の標準時間を発信している場所が東日本と西日本に1カ所ずつあり、その一つがいわき市の隣、川内村にあるのだ。大鷹鳥谷山(おおたかどやさん)という山の上に電波塔があり、東日本全部に時を告げ続けている。何でこの場所になったのかよくは分からないが、いわきの近くにこんなものがあるのはすごいことなのではなかろうか。時間にルーズになりがちないわき市民だが、こんなものが近くにあるんだから、時間はちゃんと守るようにしましょうね。自戒をこめて。でも、「俺が時間だ」という間違った解釈をしている人が多いのかも…(^^;)
http://jjy.nict.go.jp/jjy/index.html

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