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2006年9月23日 (土曜日)

めざせアカデミー賞!〈フラガール+ハワイアンズ〉

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Hulagirlwall212801024本日9月23日、映画『フラガール』がついに封切られた。常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)誕生の物語だ。お彼岸の今日、できれば最初の上映に行きたかったがそれはご先祖様に叱られるので、ちゃんとお墓参り等を済ませ、午後2時50分からの上映を、母も含め家族6人で見てきた。

Xmg_3593上映館の平テアトルに行くと、すでに長蛇の列。地下から2Fまで人が並んでいた。我が家では一週間前からネットで予告編を何度となく見、ジェイク・シマブクロ演奏のテーマ曲をダウンロードし、試写会のレビューを見、どうもいい作品に仕上がっているらしいぞ、と期待に胸をふくらませて今日を迎えた。
http://www.hula-girl.jp/
http://streaming.yahoo.co.jp/p/y/mov/00018/

2時間の上映はあっという間に終わった。いやあああぁ、よかった! ホントに。長女の姫佳と次女の翠は上映中何度も涙を流していた。あ、もちろん私もです。ときどき姫佳のハンカチを借りて涙を拭っていました。上映終了後、会場に拍手が起きた。いわきの地で本当にあったサクセスストーリーを称える拍手だったと思う。正直、いわきを描いたこれだけの映画をいわき市民が見に来ていなかったらどうしよう、と不安に思ってもいたが、少しほっとした気持ちになった。

映画は泣けるところ、笑えるところ、盛りだくさんで、とてもよかった。ストーリーを語る無粋なことはできないので、とにかく見てください。時間とお金を費やしても全然無駄にならない映画です。役者さんの演技もよかったなあ。主役の松雪泰子さんは今までもいい女優さんだと思っていたが、とてもよかった。SKDのトップスターでありながらこの田舎にやってきて、やがて炭鉱のまちを救おうとするフラガールたちのハートに触れてすさんだ心が変化し、彼女たちをプロのダンサーに仕立て上げていく。フラガールのリーダーとなる蒼井優さんはとても美しい。炭鉱の苦境で自分の人生もそこに埋もれそうになる中、母親と対立しつつもフラガールという新しい生き方に賭けていく。最後のダンスシーンは素晴らしい。南海キャンディーズのしずちゃんもいいキャラクターだ。果たしてこれが演技なのか疑問も残るが、後半、踊り子たちを奮い立たせる役回りを演ずる。そして、岸部一徳さんがいい。ハワイアンセンターを立ち上げる担当部長さんかな。どんくさい田舎企業の社員なのだが、実は山を救うハワイアンセンターの立ち上げに相当な使命感と思いを持っていて、人間的な深みも感じさせる。豊川悦司さん、富司純子さんらも、抗しがたい時代の変化に揺れ動く心の葛藤と、まちや人への思いがにじみ出ていてとてもいい。

ハワイアンセンターの誕生物語はNHK「プロジェクトX」でも取り上げられていた。石炭産業が斜陽化する中、長年そこで働いてきた人々が次々とリストラされ、会社も人々もまちも先行きの見通しが立たなくなる中、起死回生のプロジェクトとして「日本のハワイ」を作ろうとチャレンジをする。しかし、無尽蔵の温泉を生かそうという考えはいいとして、炭鉱の娘たちにフラダンスを踊らせようというのはかなり無茶な発想だ。映画の中に描かれているような滑稽な姿は、現実のものだったのだろう。それをやりきり、今に至る温泉テーマパークを作り上げたのは本当にすごいことだ。

Xmg_3520先週、子供たちにせがまれてスパリゾートハワイアンズに行ったが、連休ということもありかなりの人出。Xmg_3573駐車場で、ある列34台の車のナンバーを調べたところ、福島・水戸各7、山形3、宮城・土浦・熊谷各2、青森・栃木・袖ヶ浦・大宮・所沢・多摩・和泉各1という結果。この中でいわきは4台。ほとんどが地元以外という状況なのだ。他にも他県ナンバーは数多く、東京、埼玉、神奈川の他、新潟、沼津、豊橋、福井、神戸、福岡といった車もあった。

Xmg_3580大人1人2800円で一日遊べる、たくさんのプールやウォータースライダー、数多い温泉プール、フラダンスやポリネシアンショー、世界最大の露天風呂・与市といった充実した設備、そして宿泊施設やゴルフ場などの付属施設、それらが「温泉テーマパーク」というコンセプトでうまく作り上げられている。Xmg_3589ディズニーランドに比べると接客が今ひとつ、という声も最近聞いたが、バブル期に作られた多くのアミューズメントテーマパークがことごとくつぶれてきた中、今も多くの人々に支持されているのはやはり魅力ある施設だからと言っていいのではないだろうか。
http://www.hawaiians.co.jp/

歴史のないいわき、誇れるもののないいわき、と少なからぬ市民が思っている。炭鉱は漁業と一緒で農耕型産業ではなく、一攫千金を夢見る狩猟型産業である。農耕型産業は長い時間をかけて地道に努力することが必要だし、人々の連携も必要だ。狩猟型産業にはそういうことがなく、石炭産業はいわきの歴史を吹き飛ばしたと言われる。が、こうしてまちを守ろうとしてきた人々の努力が実はあったのだということを認識させてくれる「フラガール」は、いわき市民にとって貴重な映画だと思う。市内のすべての小中学生にこの映画を見て、故郷への誇りを持たせたいものだ。

「フラガール」、前評判はなかなか高かった。米アカデミー賞の出品作品ともなった。是非国内で大ヒットを、そして世界の舞台で映画としての評価を得て欲しいと思う。今年始め、いわきJCにエキストラの要請に来ていたのにたまたま出くわしたが、私は「この映画はいわきにとってまたとないチャンスだ。出来るだけの協力をすべきだ」と言った。今もその思いは変わらない。このテーマを取り上げてくれたシネカノン、そして李相日監督に感謝したいと思う。

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