« 2006年4月10日 | トップページ | 2006年4月23日 »

2006年4月15日 (土曜日)

華やぐ春〈いわき桜めぐり〉

日本の春は美しい。桜の花々が至るところで咲き乱れるからだ。名所と言われるようなところだけでなく、ふだん行き来している道端の木がピンク色の花びらをほころばせると、ああこんなところにも桜があったかと嬉しい気分になる。いわきには全国に知られるような名所はないが、まちや野山に桜は咲き誇り、十分に季節を楽しむことが出来る。というわけで、1日がかりでいわき桜めぐりをした。

Xmg_1241まずは自宅の桜をパチリと写真に撮り、家族で車に乗り込む。最初は小名浜の富ヶ浦公園。実家の近くということもあり、小さい頃から何度となく遊んだ場所だ。Xmg_1248昔からこの季節は提灯が飾られ、たくさんの花見客で賑わう。近年、整備が進められ、公園はずいぶんきれいになった。公園のてっぺんからは美しい桜と小名浜の海が一望でき、絶景。福島民友新聞社選の「(市内)花見どころ10選」の一つに数えられる。

Xmg_1252つづいて奥州三古関に数えられる勿来の関。源義家が「吹く風を 勿来の関と 思へども 道も背にちる 山桜かな」と詠んだとされ、今は県立自然公園になっている。1200本あまりの桜が咲き誇るとされる。勿来文学記念館に続き、資料館が現在建設中だった。

Xmg_1260国道289号線を西に行き、今度は田人町旅人(たびうど)の石割桜に。国道沿いのお店に立ち寄って、この桜を見に行くんだと言ったらご存じなかった。見つかるだろうかと不安に思いつつgooで出力した地図を頼りに行くと、山奥に桜の巨木が。その巨大さと文字通り岩を割ってはえている力強さに感激。ただ、まだつぼみもつけていない。この辺の気温の問題なのか、ヤマザクラという種類の問題なのか。いずれにせよ、この木が満開になったらさぞかし見応えがあるだろう。早くても2週間ぐらい先かなあ。いわき市の保存樹木に指定されている。

Xmg_1275_3ここから一気に小川町へ。目指すは諏訪神社のしだれ桜。いわきは広い。この移動に1時間かかる。しかし、こ・れ・は、素晴らしい桜だった。県内では三春の滝桜が有名だが、個人的には巨大すぎて体躯をもてあましているように見え、余り美しいとは思えない。むしろこのしだれ桜の方が美しいと感じる。我が家族5人の選んだ今日のナンバーワンもこの桜。Xmg_1284神社には地域の人たちがボランティアで駐車場の誘導や記念切手の販売などをしている。玉コンニャクなども売られていて、美味しかった。商工会や青年会かと思ったら有志のお手伝いだそうで、地域の人たちがまちの資源に愛着を持ち、奉仕する姿は素晴らしい。

Xmg_1287次は桜ではなくアカヤシオ(岩ツツジ)。夏井川渓谷の川前町付近では山々にアカヤシオが咲き、平行して走る磐越東線はこの時期、見所の江田駅から川前駅の間を徐行運転してくれる。…という話を聞き及び、車を乗り捨て、江田から川前までの一駅、電車に乗り込む。Xmg_1319何せ1本逃すと2時間待たねばならない路線なので、時間が間に合うか気をもんだが、無事間に合った。駅は無人で切符の販売もない。社内で降車時に支払うというバスか路面電車の世界。ツツジを見てどうするの、と思っていた女房は、その美しさに大感激。川前から江田まで戻った後、車で再び見所まで行くこととなった。ここもけっこうな賑わいだった。

Xmg_1321_1Xmg_1325_1 Xmg_1271 そして今度は平のまちへ。磐城桜ヶ丘高校(旧磐城女子高校)、母校・磐城高校、松ヶ丘公園とめぐる。桜ヶ丘は高校時代、母校の近くだったが、女子校ということもあり行く機会はほとんどなかった。まして桜の季節に来たことなどなかったが、その名の通り磐高に比べ格段に立派な桜並木だ。磐高もグラウンド前の桜はなかなか良かったが。松ヶ丘公園は中心市街地の代表的名所ということもあり、たくさんの花見客で賑わっていた。旧磐城平藩主・安藤信正公の銅像も桜の季節を喜んでいるようであった。田人から小川に行く途中、実は平の新川沿いの桜を少し眺めたが、ここもなかなか美しい桜並木であった。(写真は左から、桜ヶ丘高、松ヶ丘公園、新川)

Xmg_1329本日の最後は湯本駅前の御幸山公園。ここも湯本のまちでは代表的桜の名所で、急な階段をエッチラオッチラ上って桜の樹々と対面。Xmg_1330実は、車を駐車する場所に困ってうろうろ走っていたら、近くの「ひまわり弁当」というお弁当屋さんのお姉さんが「うちの駐車場を貸してあげる!」と言ってくれて、ご主人がわざわざ月極駐車場の入口を開けてくれた。通りがかりの人間にこんな親切をしてくれる人がいるんだ。温泉町・湯本の人情を見直す。

どうもうちの娘たちは湯本温泉が大好きになってしまい、三女純果は一日中「温泉入りたーい」と言い続けていた。私も152キロ走り続けた一日の疲れを癒したく、旧知の「ホテルいづみや」でお風呂に入らせていただく。ここのお風呂は温度が高く、いやあ疲れが取れる取れる。さっぱりすっきりして、帰路についた。

今回は私も初めて行ったところが多く、知られざる桜の名所とたくさん出会えて良かった。それに当たってはABC情報館の情報が大変役に立った。http://abc-iwaki.com/feature/2006/3-2/ また、冒頭にも書いたとおり、名所と言われていない道路沿いなどに美しい桜の樹々があちこちある。印象に残ったのは日本製紙前、福島高専、三共(株)向かい側の国道6号バイパス道路沿い、常磐道勿来IC入口付近などであった。名所に限らず、日本の国全体が美しくなる季節なのだと実感した一日だった。

Xmg_1314_1Xmg_1315一つ、残念だったのは、アカヤシオの咲く夏井川でゴミがかなり捨てられていたことだ。大型のガス炊飯器などまで捨ててあって、かなり気分が悪くなった。ペットボトルなど拾えるだけ拾って持って帰ってきたが、それで間に合わないほど大量のゴミだった。美しい環境を汚す行為を何とも思わない人がいるというのはただ悲しいばかりである。

http://blog.with2.net/link.php?219484

| | コメント (9) | トラックバック (0)

« 2006年4月10日 | トップページ | 2006年4月23日 »