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2006年1月22日 (日曜日)

冬枯れの浄土庭園〈白水阿弥陀堂〉

XMG_0310 1月21日、内郷に行ったついでに国宝・白水阿弥陀堂に行く。ここに来たのは、数年前に内郷青年会議所が「いわき時代まつり」として姫神コンサートを行って以来。あのときは、この世の浄土を現したこの空間に幻想的なシンセサイザーの音が鳴り響き、安寧なる世界を希求する心が1000年の悠久を流れ続けてきたとの思いが迫ってきたものだった。

岩手県・平泉を拠点に奥州の繁栄を築いた藤原三代が建立した金色堂はよく知られているが、白水阿弥陀堂は1160年、この金色堂を模して建立されたと言われている。藤原三代目・秀衡(ひでひら)の娘、徳姫がいわきの岩城則道に嫁ぎ、則道の死後、その霊を弔うために作ったとされている。お堂は平安朝阿弥陀堂様式で、庭園は浄土式庭園。平安時代に末法思想が広まり、宇治平等院などが造られたというのは昔、日本史で習ったが、白水阿弥陀堂もそうした流れにあるもののようだ。

久々に訪れてみて、阿弥陀堂の価値は、国宝のお堂だけではなく、借景の山々、広大な池などこの空間全体にあると感じる。国宝であるのに観光地としての華やぎはなく、周辺にお土産物屋も見当たらない。もう少し何かあってもよさそうなものだが、このたたずまいを本当に大事にするにはこれでいいのかもしれない。私は子供の頃、つまらない場所だと思ったが、娘は自然が好きで、こういうところは楽しいという。私より「通」かも。

今回も行き当たりばったりで行ったため、拝観時間が午後3時半までと知らず、お堂の近くまでは行けなかった。消費者金融のCMではないが、事前の確認が大事である。

XMG_0325 もう一つついでに、すぐ近くの常磐炭坑発祥の地・みろく沢炭砿資料館に行く。話には聞いたことがあったが、こんな場所だったとは。せま~い砂利道を登っていくと、行き着く先に掘っ立て小屋があり、「みろく沢炭砿資料館」の看板。ほー、何とマニアックな場所。入場料などあるのかと思ったら、入り口にドアさえない。中には炭鉱夫達のヘルメットやツルハシ、坑道で作業する人々の写真、「鉱員募集」のポスターなど往事の常磐炭鉱を偲ばせる品々が展示されていた。こんな奥まった分かりづらいところだが、来訪者が記帳するノートがあり、2006年になって私で17組32人目だった。このマニアックさが何とも言えない。XMG_0327

http://www10.tok2.com/home2/kurodaiya/joban/miroku/miroku.html

XMG_0335 帰りはふくみやで栗羊羹などを買って、食べながら帰る。有名なのは大福だが、午後2時頃には売り切れることが多いという。今度は2時までに来よう。

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コメント

白水阿弥陀堂のトンネルの上には女人高野と呼ばれるスポットがあります。昔は子供の夜泣きを止めるお不動様があって、堂内の犬のぬいぐるみを借りて枕元に置くと子供の夜泣きがとなるそうで、お礼には新しい犬のぬいぐるみを添えてお返しに行ったそうです。
現在は立派な不動堂になってしまい、そのような民間信仰は消されてしまったようです。
また、枯山水で賽の河原が表現され、六角堂には室町期の地蔵石仏が祀られています。夏には万灯供養が開かれます。
しかし、トンネル横から始まる参道にはたくさんのコンクリート製の水子地蔵が並び、大変異質な空間になっています。
トンネルを越したところには川が流れていて、その川沿いには磐城三十三観音の4番札所の吊るしの観音もございます。

投稿: 平の若隠居 | 2006年1月23日 (月曜日) 17時29分

こんばんは!
奥様からHPを作ったことを聞いていたのですが、なかなか見つからず(大好きいわき、と名前を反対に勘違いしてました^^;)名前から検索しました。
想像以上に本格的でしたね~!
いわきの歴史に疎い私にとっては、とても参考になりました(^^ それと文章が上手いですねェ~・・・感心しました。
添付されてる家族の写真もとてもgoodです!
これからも頑張ってくださいませ!

投稿: 生粋の道産子・鴫原デス。 | 2006年1月23日 (月曜日) 19時02分

このブログをみて昨日ふくみやにいってきました。そうそう大福2個食べましたよ~~。いわき地方ではグランプリの大福です。
馬方羊羹もおすすめです。ほどよい甘さとやわらかさが絶妙です。羊羹も2個たべちゃいました。またまた、五目御飯のおにぎりもGOODです。お赤飯もおいしい・・・・だからおまえは太るのよ~~と言われそう・・・・・・・。
ダイエットしてませんから~~~

投稿: みどりかわたかゆき | 2006年1月27日 (金曜日) 17時00分

いつも楽しく拝見させて頂いております。
Jさんの言う通り、このブログを読んでみて『えっ!そんな所があるんだ!』と関心させられます。
まずは自分の田舎を良くしることは大切ですね。反省・・・。
今後も楽しみにしています!

投稿: ゆ~じ | 2006年1月28日 (土曜日) 16時44分

若隠居さん、いつもコメントありがとうございます。阿弥陀堂周辺はもう少し丁寧に歩かないといけないようですね。気楽にいわきのあちこちを散策、という程度でブログを始めましたが、もう少し気合いを入れてきっちりやらないといけないかな。

道産子・鴫原さん、初登場ありがとうございます。ブログって簡単なのですよ。フォームはniftyの出来合いのを使えばいいし。お暇ならブログ開設でもいかがですか? …暇じゃないですね(^_^;)

みどりかわさん、食べ過ぎです。ダイエットしなくてもいいですが、それ以上太ってはいけません。でも、このブログを見たせいで何かの行動のきっかけになるなんて素敵ですね。ありがとうございます。

ゆ~じくん、ど~もど~も。是非今後も見てください。更新は週1回を予定しています。更新のたびごとに沢山の人に案内するのも大変なので、自主的にお越しいただければ嬉しいです。

投稿: 小野潤三 | 2006年1月29日 (日曜日) 00時31分

このまえ櫛田市長が「今度は白水阿弥陀堂周辺を整備する。その上の石炭発祥の地、弥勒沢も整備しなければならない!」とおっしゃっておりました。
やっといわき市も白水阿弥陀堂に手を入れてくれるのか~と期待半分、でも今の静かな白水阿弥陀堂もいいよね、と思う事半分。
これからの流れに注目していきたいと思います。

みろく沢炭砿資料館の館長、渡辺為雄さんにお会いしませんでしたか? 御年80何歳かな? とにかく炭鉱を愛して、みろく沢炭砿資料館を自分で作ってしまった。 とてもやさしくて深みのある方です。 誰でも歓迎してくれ、いっぱいお話をしてくれます。

潤三さんの家族、なんかいいですね。ほのぼのします。

それではまた・・・

投稿: 潤三ファン! | 2006年1月31日 (火曜日) 00時18分

潤三ファンさん、潤三ファンなのは嬉しいですが、この名前は何とかなりませんか? ちょっと呼びづらくて…(^_^;)
櫛田市長が阿弥陀堂整備をされるのですか? 変に今風にしないで欲しいものです。私はむしろ、内郷JCがしていたような、歴史の趣を前面に出すこと、浄土信仰に込められた永遠の平和な世界を希求する思いを表現することに力を注いで欲しいと思います。

投稿: 小野潤三 | 2006年1月31日 (火曜日) 06時51分

お土産屋さんが無いということは、目の前にあったお店、なくなっちゃったんですかね~。最近行ってないので、さっぱりわかりません。昔は、目の前のお土産屋さんで、鯉のえさ(麩)を売っていて、よく50円握り締めて行ったものです。

弥勒沢の資料館は、実は昔鶏小屋でした。
ここの赤殻卵は10個200円ぐらい(大きさとかによって190~220円ぐらいだったと思う)で、若干高めでした。でも、黄身が真黄色で、メチャメチャ美味しかったです。玉子焼きにすると、その色の違いは歴然でした。
卵が届いた日は必ず、その新鮮さを味わうために卵かけごはんを食べていました。
あぁ、懐かしい~。

投稿: ゆっき | 2006年2月24日 (金曜日) 01時02分

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